2026年06月12日

天然藍染ふろしきができるまで、土づくりからはじまるBUAISOUの「藍染」

100 天然藍染 むす美 対角絞り

現在、むす美 京都店・東京店では、日本の織りや染色技法をご紹介し”ふろしきの背景にあるものづくり”を体感できる展示をしています。

むす美 京都店

ひときわ目立つのが、白から藍の濃淡だけで染め上げられた天然藍染シリーズ。

藍染の産地 徳島県で、藍の栽培から染色まで一貫して行う藍師・染師「BUAISOU」による天然藍で染め上げたふろしきです。

■天然藍染ふろしきができるまで

(写真:©BUAISOU)

「BUAISOU」は分業制であった藍染業を一貫して自分たちの手で行っています。藍を種から育て、発酵させ、染料の元となるすくもを作り、染物として仕上げるまでの工程は、驚くほどの手間と時間を要します。

むす美×BUAISOUのふろしきが出来るまでをご紹介します。


(写真:©BUAISOU)

藍の栽培

「BUAISOU」が栽培する蓼藍(たであい)は、古くから日本で藍染に使われてきた植物です。土づくりに始まり、例年3月の大安の日を選んで種まきをし、ビニールハウスで苗まで育てた後で畑に植え替えます。日々の水やり・除草を欠かさず、7月に入ると1番刈り、成長に応じて7月下旬から2番刈りを行います。

(写真:©BUAISOU)

蒅(すくも)作り

まず刈り取った藍を大きな送風機で飛ばし、茎と葉に分け、葉を乾燥させます。葉を発酵・熟成させ堆肥状にすることで「蒅(すくも)」と呼ばれる染料になります。

醗酵を進めるために、五日に一度は藍の葉に水打ちをしてかき混ぜ、また寝かせます。この工程を20回ほど繰り返し、ようやく蒅が完成します。

力仕事な上に、発酵が進むと周辺にはアンモニア臭が充満し、発酵熱によって湯気が吹き出してくる、非常に過酷な作業だそうです。

(写真:©BUAISOU)

③染め

染める前に必要なのが「藍を建てる」作業です。

完成した蒅から取り出した藍の色素は、そのままでは水には溶けません。染色可能な状態にするため、藍甕(あいがめ)の中で発酵させます。「地獄建て」といわれる伝統的な手法で毎日攪拌しながら藍の状態を見極め、建て始めて10日後から染色が可能になります。

一度建てた藍は、刻々と色を変えていく生き物のような存在で、染師は常に藍液の様子を見ながら管理します。複数の藍液を管理し、常に染められる状態をキープするのも染師の大切な仕事です。

長い反物の状態で機械による染色→裁断→縫製をするのが、ふろしきを大量生産する際の一般的な工程です。一方、藍染では藍甕(あいがめ)に入る分しか一度に染められません。藍師の手仕事により、1枚1枚丁寧にふろしきは染め上げられます。

藍で染めた後、水洗い、水酢に浸ける、お湯に浸すなど、数多くの工程が数日かけて行なわれた末に完成します。

■おわりに

日本の伝統的な藍染を現代に伝える藍師、染師「BUAISOU」。

栽培からこだわり、染料や媒染材にも科学染料や薬品を使用せず染めた藍は、深く美しい発色と高い堅牢度が特徴です。

洗うほどに藍に含まれるアク成分が抜けて色が冴え、使うほどに持ち主に合わせた経年変化を遂げる、長年ご愛用いただける一枚です。

藍染シリーズ専用の箱に入っています。
藍染好きの方や海外の方、特別な贈り物の際にお選びいただきたい逸品です。

天然藍染シリーズには、生き生きとした動物デザインでむす美でも人気の「kata kata」、「野老むすび」の美術家・野老朝雄、そしてむす美オリジナルデザインと6つのふろしきがあります。

▼デザイン・染めの詳しい技法をご紹介しています▽

本当に良いモノを贈る「天然藍染」vol.2