【NHK大河ドラマ】「べらぼう」で話題!蔦重がプロデュースした浮世絵師たちの作品

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」をご覧になってらっしゃいますか?
「JIN-仁-」「ごちそうさん」などを手掛けた脚本家の森下佳子氏が仕掛けるストーリー展開もさることながら、ひょうろくさんなど話題の芸人さんが登場するのも楽しみのひとつですね。
むす美スタッフ内でも「べらぼう」のファンは多く、毎週話題に上がっています。
■NHK大河ドラマ「べらぼう」が描くストーリー
蔦屋重三郎は遊郭・吉原で生まれ、遊郭の案内所で働きながら「細見(遊郭の案内本)」を発行しながら、20代で「耕書堂」を開業します。
相次いでヒット作を刊行し編集・出版プロデューサーになっていきます。
そして、優れた企画力で教科書でもお馴染みの東洲斎写楽や喜多川歌麿ら、浮世絵師たちを見出し「江戸のメディア王」として大成功を収めていきます。
横浜 流星さんが彼の半生をいきいきと演じています。

NHKの大河ドラマは戦国時代が多いですが、今回は商売の戦い、浮世絵カルチャー、人間ドラマに焦点が当たっているので、新鮮ですね。商いのシーンが多くふろしきもたくさん出てくるので、「当時、こういう持ち方だったんだ。」と勉強にもなります。

■蔦屋重三郎がプロデュースした浮世絵師と版元印
蔦重は、日本が世界に誇る浮世絵師四天王のうちの3名、喜多川歌麿、葛飾北斎、東洲斎写楽らの才能を見出し絵師として売り出しました。喜多川歌麿や写楽の浮世絵には、「極」のハンコ、そして、山型に蔦の葉のマークがあるのがわかります。この山型に蔦の葉のマークが、蔦屋重三郎が出版したことを示す版元印です。
「極」の印は、出版の検閲を受けたことを示す改印(極印)です。


■浮世絵師四天王のふろしきをご紹介!

「浮世絵師の中でも有名な四天王」とご紹介いただけるふろしきです。さらに蔦重の版元印が入っていると話題にできますね。江戸の風景や文化を描いた図柄は、インバウンドのお客様や海外のお土産や和のギフトとしても人気です。
1.喜多川歌麿 (蔦重プロデュース)
「寛政三美人」 ※蔦重の版元印入り
美人画で江戸に旋風を巻き起こした天才絵師。大河の中では染谷 将太さんが演じています。
2.葛飾北斎 (蔦重プロデュース)
シンプルな構図により富士山の持つ雄大さや神秘性を表現した傑作。
赤富士は晩夏から初秋にかけて富士山が朝日に染まって起こる現象であり、北斎が意図してその情景を浮世絵として残したかどうかは諸説あります。
「神奈川沖浪裏」
『富嶽三十六景』の傑作。
大きな生き物が暴れるように襲い掛かる波に対し、小さく描かれた富士山との静と動、変化と普遍、大小の対比が特徴で、ゴッホやドビュッシーなどヨーロッパの芸術家たちにも影響を与えました。
3.東洲斎写楽 (蔦重プロデュース)
「江戸兵衛」 ※蔦重の版元印入り
東洲斎写楽の代表作。歌舞伎役者の三代目大谷鬼次が、江戸兵衛を演じている姿を描いたもので、頭を突き出してにらみつける表情と、懐から胸前に広げた力強い両手が強烈な印象を残します。
他にも、
歌川広重
「名所江戸百景 隅田川水神の森真崎」
広重の晩年に制作され、ゴッホをはじめとする西洋の画家に多大な影響を与えた「江戸名所百景」の一作。
手前に大きく咲き乱れる里桜と水神の森(現在の隅田川神社)を見下ろし、隅田川を挟んだ遠方には筑波山を配置した、大胆な遠近の広重らしい構図が魅力です。
他にも魅力的な浮世絵がふろしきになっていますので、ぜひご覧ください。
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