2021年08月04日

今日の伝統色:青磁色(せいじいろ)


今日の伝統色

最近では「パーソナルカラー」「イエローベース」「ブルーベース」といった、1人1人の個性に合わせた色彩診断が人気です。

もともと色彩の区切り方・呼び名は世界各地で異なり、固有の文化を形成してきました。それはここ日本でも同じです。

わたしたちの住む日本は豊かな自然に恵まれ、四季の変化もその美しさを引き立たせています。

そして美しい自然の中にあふれる色彩は衣服・陶磁器あるいは鎧などの武具にも取り入れられ、さまざまな色が生み出されてきました。

ここ日本で育まれてきた「伝統色」の世界を、染織文化研究家・中江克己氏の著作『色の名前で読み解く日本史』をもとにご紹介します。

今日の伝統色:青磁色(せいじいろ)

青磁色

磁器の青磁に由来する「青磁色」。
青磁の色艶を愛顧する人は多いですが、青磁そのものの色は青緑色から淡黄色に近いものまで実に多様で、特定の一つの色を指して、これが「青磁色」とは言いにくい色でもあります。
ただ一般的には、青空のようないくらか緑みを含んだ明るい青色を指します。

陶磁器と言えば、中国産のものが優れていて、世界的にも古くから愛好されてきました。
青磁系の陶器が作られるようになったのは、4世紀の初め。釉薬に含まれる鉄分の量によって焼き上がりの際に微妙に色が異なっていました。

特に中国南宋時代(1127~1279)に優れた青磁が作られ、日本には平安時代に伝来し「青磁色」という色名が誕生したと言われています。

「青磁色(せいじいろ)」にまつわるふろしき

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価格3,500円(消費税込:3,850円)

約150cmと大判のため着物をたとう紙ごと包め、和服・洋服問わず、このふろしき包みを持ち歩けるデザインにしています。さりげないパール加工によって、程よい華やかさがあるのもポイントです。
インテリアにも映えるデザインなので、広げて目隠しにしたり、ベッドカバーとして取り入れることも出来ます。

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