2023年09月01日

「70光悦ちりめん友禅」四季折々の美しさを、洗えるちりめんふろしきで楽しむ


光悦ちりめん

70 光悦ちりめん友禅
かきつばた ウスグレー/はす ピンク/桜 グリーン/蔦にひょうたん ウスキ/菊 クリーム/梅 シロネズ/椿 テツコン/月に草花 ベージュ/斜額取名物裂 ライトグレー/四角取名物裂 ブルー(計10柄)
※斜額取名物裂 シュ/四角取名物裂 グリーン/月に草花 ワカバは在庫が無くなり次第販売終了
Mサイズ:約70cm ¥4,180(税込)

「70光悦ちりめん友禅」は、四季折々の美しさを、洗えるちりめん素材で楽しめるシリーズです。その魅力をご紹介します。

■しっとり上品に、和の美しさを味わえるデザイン

広げた時に「わぁ、きれいなふろしきですね!」と目にしたお客様が喜んでくださる、そんな魅力を持つこのシリーズ。

光悦ちりめん 月に草花

日本らしいちりめん素材とモチーフによって、しっとり上品な和の美しさを感じる1枚になっています。

□“和の美しさ”の理由その1:四季折々の草花

「早春」から「春」

70 光悦ちりめん友禅 梅 シロネズ
70 光悦ちりめん友禅 桜 グリーン

「初夏」から「夏」

70 光悦ちりめん友禅 かきつばた ウスグレー
70 光悦ちりめん友禅 はす ピンク
70 光悦ちりめん友禅 蔦にひょうたん ウスキ

「初秋」から「秋」

70 光悦ちりめん友禅 月に草花 ベージュ
70 光悦ちりめん友禅 菊 クリーム

「冬」

70 光悦ちりめん友禅 椿 テツコン

日本の四季を感じるふろしきとして、和文化になじみ深い四季折々の草花が揃っています。

長く愛されてきた文様には、特別な意味を持つものもあります。たとえば「無病息災」「不老長寿」の力があるとされてきた菊は、「敬老の日」の御祝いにもぴったりです。

ただ、お花の柄となると「季節外れの時期には使いづらい‥」と季節感が気になる方がいるかもしれません。お茶会のような時候を大切にするシーンでは注意が必要ですが、身の回りのものや着替えといった普段使いで使うなら、例え季節が外れていたとしても、ご自分のお気に入りの柄をお使いになってはいかがでしょう。

実際に桜・梅・椿・菊といった人気の高い花々は、着物の柄に季節を問わず使用されています。

□“和の美しさ”の理由その2:「琳派」「名物裂」

「琳派」や「名物裂」など日本の伝統的なモチーフや文様を現代的にデザイン。和だけでなく洋のスタイリングに合うのも特徴です。

 「琳派」

江戸時代の装飾芸術の流派。絵画をはじめ、蒔絵、染め物などの工芸意匠にも取り入れられた琳派の作品は、それまでの日本画とは異なったデザイン性の高さで知られています。平面的なモチーフの大胆かつ効果的な配置、ゆったりとした余白を活かしたデザインなどが特徴です。

70 光悦ちりめん友禅 梅 シロネズ
70 光悦ちりめん友禅 かきつばた ウスグレー

 「名物裂」

室町時代から江戸時代中期にかけて渡来した優美さや豪華さ,染色技法の精緻さや造形美に優れ、かつ異国情緒や伝来の数寄に誘われる一群の染織品。茶道具によく用いられます。

70 光悦ちりめん友禅 四角取名物裂 ブルー
70 光悦ちりめん友禅 斜額取名物裂 ライトグレー

■開発秘話:何度も使いたくなる、“洗えるちりめん”ふろしき

生活の洋式化が進み、着物を着る機会も、冠婚葬祭や贈答のシーンでふろしきを使用することも少なくなっています。

そこで洋服にも合いつつ、目上の方への訪問などの際に使用できる、お手入れの楽なふろしきができないかと模索し、誕生したのがこのシリーズです。

70 光悦ちりめん友禅 はす ピンク

かつては改まった場で使われるのは、正絹ちりめんのふろしきが慣例でした。

ただ正絹やそれに似せて作られたレーヨン素材は、水に濡れると縮む=洗濯機で洗えないため使いにくさを感じる方が多くなっています。

そこでシワになりにくく、いざとなったら洗濯できるポリエステル素材をちりめん織にし、“お手入れが楽で、何度も使用したくなる、美しいふろしき”を作ることにしました。

70 光悦ちりめん友禅 桜 グリーン

ちりめん素材は、生地を織る際に、撚りのかかっていない経糸に、撚りをかけた緯糸を交互に打ち込みます。それによって、表面に独特のしぼ(凸凹)が現れるのが特徴です。

  • シボ感や表面の凹凸による特有の肌触り
  • 程よいストレッチ感があるため、包みやすい
  • 表面の凹凸が光を乱反射することにより、色に深みが出て味わい深い印象に

といった効果が、このしぼによって生まれます。

染色にもこだわり、京都の職人が「手捺染」で仕上げています。

「手捺染」は伝統工芸品にも使われる技法で、手作業で色ごとに型枠を使い分け丁寧に染めていきます。微妙な色の濃淡や重なりを繊細に表現でき、色の奥行きが広がります。

手捺染 工場
70 光悦ちりめん はす

□こんな方におすすめ

  • 「茶道のお稽古・茶会など、ちゃんとした場でも使える」
  • 「カジュアルなデザインだけでなく、日本らしいデザインも欲しい」
  • 「海外の方に日本からのお土産として贈りたい」

といったお客様からお選びいただいています。店舗に来店される海外旅行客の方々からも好評です。商品のパッケージに英語でデザインや使い方の説明を載せていることや、洗濯機OKとお伝えすると大変喜ばれます。

70 光悦ちりめん パッケージ

■ふろしき専門店だからこそ届けたい話「構図」

全部で10柄ある「70光悦ちりめん」シリーズ。

どれにしようか迷ったら、構図で決めるのもおすすめです。

□構図は、ふろしき包みを素敵に見せる近道

「構図」とは包んだ後、どう見えるかを意識した柄の配置のことです。

構図にはパターンがあり、それを知っていることで「包んだらこう柄が出るんだろうなぁ…」と頭の中で、広げた時・包んだ時の変化が想像でき、ふろしきが選びやすくなります。

□変化を楽しむ「構図」、2パターンをご紹介

①片身替わり(かたみがわり)

「片身替わり」は色・柄が異なる2つの三角形が組み合わさったように配置されているのが特徴。ふろしきは、基本的には自分に対して菱形◇に広げて包み始めるもの。すると自ずと左右で違いのある、おしゃれな仕上がりになります。

70 光悦ちりめん友禅 梅 シロネズ
70 光悦ちりめん友禅 桜 グリーン
70 光悦ちりめん友禅 かきつばた ウスグレー
70 光悦ちりめん友禅 はす ピンク

全面同じ柄だとこうした左右の変化は起きません。

②枠取り

「枠取り」は名前の通り、ふろしきの縁に枠がついたような配置になっています。枠の形は□もあれば、○もあります。華やかな縁取りと、シンプルな無地とのコントラストが楽しめますよ。

いかがでしたか。四季折々の美しさを、洗えるちりめんふろしきで楽しむ「70光悦ちりめん」のご紹介でした。これからも、ふろしきメーカーとしての開発裏話をお届けします。次回もお楽しみに!

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